【 墨色を上手く出す方法の講習会 】
   
2月6日(金)・7日(土)に湖筆堂3階の教場スペースにおいて、奈良の墨メ−カ−《墨運堂》さんによる講習会を開催いたしました。

墨運堂は、平成12年から全国各地で「
墨展 (ぼくてん)」と銘打った書愛好者の方々に墨のことをもっと深く、広く知って頂こうという
趣旨のイベントを開催してきた実績があります。
ただ単に、商品を販売するだけでなく、少しでも普段の作品創作の手助けになればという思いから
今回、墨運堂さんの協力を得て講習会を開催致しました。
皆様に実際に墨を磨って頂いたり、硯の温度を体感して頂いたりしながら色々な角度から「
」を勉強していきました。

   ☆ 水温と墨の下り方との関係
   ☆ 硯の温度と墨の下り方との関係
   ☆ 水質(硬水・軟水)の違いと滲み方との関係
   ☆ 膠を添加することによる滲み具合の変化 (膠のあやつり方)
   ☆ 「添加墨」を使用することによる実線と滲みをハッキリさせる方法 (芯の出し方)
   ☆ 臭くない(匂いの少ない)宿墨の作り方


など、必ず「そうなる」といった答えが有るわけではありませんが、温度管理や膠、添加墨を駆使することにより、
理想に近い墨色を出す為のヒントが盛りだくさんのl講習でした。
今回の講習には、一度に10人以上の書家の方々にお集まりいただき、熱心にお勉強して頂きました。
皆様、口々に『非常に参考になった。』 『早速、試してみます。』 と、作品創作意欲を掻き立てられたご様子で、満足して頂けたと自負しております。

    今回、大好評でしたので今後も
ご希望のサークル・グループがおられましたら、
    5人〜10人程度の人数が集まりましたら講習会の開催が可能です
のでお気軽に湖筆堂へお問い合わせ下さい。
 
 
   
 「保温シート」で硯を保温  水に墨を溶き、淡墨を作る
   
   
 滲み具合を確かめる  
   
   
   膠を磨り足し、滲みを多く出す実験
   
   
   添加墨を磨り足し、芯を出す実験